お知らせ

AEDトレーニングを体験して

高校野球部女子マネージャーが倒れこんだまま急逝。
教師は近くに設置されていたAEDをなぜ使用しなかったのか。

スタッフA
 AEDを設置されているのは見たことある方も多いと思いますが、実際に使用したことのある人は少ないかと思います。近くに設置されていても使い方が分からないと救助することができません。
 そこで、先週当院では実際に人形を使ってAEDのトレーニングを行いました。もし目の前で人が倒れてしまった時、自信を持って冷静に対処できるよう、今回学んだことを次につなげたいと思います。
 皆さんもいざという時のために、シュミレーションや訓練を行ってみてはいかがでしょうか。

スタッフB
 これまでAEDに触れる機会がなく、今回AEDを使用して人形で救命処置の方法を知ることができてとても勉強になりました。実際に緊急を要する状況に遭遇したら、冷静ではいられないと思いますが、胸骨圧迫や声の掛け方、肩を叩いて刺激を与える度合いなど感覚でしかわからないことを実際に体験できたことはとても良かったです。


 現場の教師は近くに設置されていたAEDをなぜ使用しなかったのか。

 AEDは、一番必要な場面で機能しなかった。
朝日新聞DIGITAL2017年8月6日、他報道によると、女子生徒が倒れた直後に駆け付けた監督は「呼吸は弱いけれどある」と判断し、救急車が来るまでの間、AEDは使用しなかったという。
この監督教師は、必要なAEDの研修訓練を受けていなかった。

 この学校の長は、またその関係機関は、この教師に必要な研修訓練を受けさせていなかった。
この教師はすぐ近くのAEDの存在は知っていたし、どんなものかの知識もある程度得ていたはずであり、また5年毎改定の救急蘇生法の指針2015(市民用)についても、あるいは自己研修をした可能性はあります。

   JRC蘇生ガイドライン2015
   主に市民が行う一時救命処置(BLS)の手順

   BLSアルゴリズム(抜すい)

この教師に死戦期呼吸の文字はどう見えていたのでしょうか?
1)BLSアルゴリズムがわかりにくい。
2)関係機関への力不足。
  というだけではなく、
3)厚生労働省:日本救急医療財団心肺蘇生委員会の救急蘇生法の指針(市民用)に
  何か欠陥が?

以上結果論ですが。

2017.9.29

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